ありがとうWake Up, Girls!

──アンコールが鳴り止まない。

Wake Up, Girls!(ウェイクアップガールズ)は、
2013年から2019年3月まで活動した声優ユニット
メンバーは、吉岡茉祐永野愛理、田中美海青山吉能山下七海奥野香耶高木美佑 の7人。

ステージ上で魅せるライブパフォーマンスを、単純な一言で飾るのは勿体無い。
ユニット名を叫ぶアンコールは、いつもライブで鳴り止まなかった。


──そのくらいの話だっていい。
それでも私達はその日の7人を誰かに伝えていこう。
みんなで過ごしたその瞬間。
想い出のパレードを。

 

2019年3月8日、さいたまスーパーアリーナにて開催されたWake Up, Girls! FINAL LIVE~想い出のパレード~に参加してきました。

こちらはその感想(というかただの想いの吐き出し)の記事になります。

ブログなどを書くのは初めての為、読みづらいとは思いますが、よろしくお願いします。

 

1.僕がWake Up, Girls!にハマるまで

僕がWake Up, Girls!(以下WUG)の存在を知ったのは、旧章のTVアニメの放送が始まった時でした。

山本寛(以下ヤマカン)が監督をしているということで、正直ヤマカン嫌いな僕はこの時点で興味がなくなっていましたが、どんなもんか1話だけ見てみよう、と思い見てみましたが、まあこれが話が全然分からない。

1話でアイドルたちのデビューの話でもやるのかなと思ったら、もう7人のアイドル達が揃っていて、デビューも果たしている。そんなこんなで話が分からずに戸惑っているうちに1話が終わり、感想としては声優の演技もうまいとは言えない、作画もお世辞にも綺麗とは言えない。

一言でいうなら、『なんだこれ』という感じで、これ以降、WUG新章が始まるまで、僕の頭の中にはWUGの『わ』の字も浮かばなくなっていました。

というか、存在を綺麗さっぱり忘れていました。

 

時が経ち、2018年6月15日。仕事から帰ってきて、何気なくPCを起動しいつも通りTwitterを開いたら、トレンドに『WUG』の文字が。

ああ、そんなユニットもあったなあ...なんだ?遂に解散か??と、これまた内心少し馬鹿にしたような気持ちでトレンドワードをクリックすると、そこには予想通り『2019年3月でWUGが解散する』という情報と、たくさんのワグナーさん達の驚きと悲しみのツイートで満ちていました。

ただ、そんな情報を見ても、僕の気持ちとしては『まあしょうがないね』という冷めたものでした。

そこからFINAL LIVEのツアーが始まり、身内からWUGのLIVEに行かないか?と誘われたり、LIVE BDを一緒に見たりなど、布教を受けたりしていましたが、興味がなかったので正直さほど響いていませんでした。青山吉能さんが可愛いな、と思っていたのは覚えています。

その後も熱心に布教され、まあ1度くらい青山吉能さん目当てにLIVE行ってみるのもいいかな、と思い去年の12月、布教してきた身内の推しである山下七海さんの凱旋公演である徳島公演の昼の部に初参戦しました。

この徳島公演が衝撃の連続であり、僕はこの公演でWUGに、WUGちゃん達7人にのめり込んでいくことになります。

 

2.衝撃に満ち溢れたWake Up, Girls! FINAL TOUR -HOME- PART Ⅲ ~KADODE~徳島昼公演

この徳島公演、鳴門市文化会館という決して大きいとは言えない会場で行われたのですが、その小さいステージをものともしないWUGちゃん達の大胆でダイナミックなダンスパフォーマンス、巧みに切り替わるスポットライト、否が応でも盛り上がるバックライトとスクリーンの演出、6年経ってなお進化を続けるWUGちゃんとワグナーのコール&レスポンスなど、どの部分を見ても『すげぇ...』と一瞬で惹き込まれたのを覚えています。

この現地に来るまでも予習は直前にリリースされたメモリアルのCDを1周するくらいしかしておらず、コールもほぼ何もわからない状態だったのが本当に悔しかったです。

正直この徳島公演、あまりの楽しさと衝撃の連続でほとんどの記憶が吹き飛んでしまっています。

もっと早く決断して夜公演もチケット取ればよかったな、と今でも後悔しています。というかそもそも、熊本公演...なんで行かなかったんだろう。

翌日は徳島観光を満喫しました。徳島、とてもいい場所でした。また行きたい。

 

3.そして迎える2019年3月8日

ここまで長々と書きましたが、ようやくこの記事のメインの話題になります。

徳島公演からの約1か月間、過去のライブ円盤を観たり、勢いでわぐばん!をニコニコで全部購入したり、アニメも新章以外は全部見るなど、曲というよりは、WUGちゃん達7人のことを少しでも知ることを重点に置いて予習をしていきました。

SSAでの席は200レベルの真ん中あたり。メインステージの正面という良席で観ることが出来ました。

今回でまだ2回目の参戦なのですが、まずSSAがWUG単独でどんどん席が埋まっていく光景に涙が止まりませんでした。

だって、今までは2000人程度のキャパをメインにしてやってきた子達が、SSAというWUGにとって特別な場所を、単独で埋めているんです...

1か月間という短い期間とはいえ、自分なりに全力で彼女たちを知ろうとしてきたのでまずここで感慨深くなってしまい、本当にガチ泣きをしてしまいました。

おかげで、始まる前のナレーションの内容が全く頭に入っていません。浅沼晋太郎と日髙のり子と鈴村健一の声が聞こえてきたのだけは分かっています。

始まる前からこんな状態でどうなるのかと思いましたが、開幕のタチアガレ!のイントロが流れてきた瞬間、涙が引っ込みました。

泣いてる場合じゃない、僕の大好きな青山吉能さんは前日のブログで死ぬ気でついてこい!と言ったんだと、自分に言い聞かせて、声を張り上げて、両手にペンライトを装備して、少しでも青山吉能に、WUGちゃんに僕の想いが届きますように、と願いを込めながら。

キャラソンメドレーではWUGちゃんたちがトロッコに乗って、肉眼でしっかりと表情が見える位置まで接近してくれました。

曲も、僕がWUGのキャラソンの中で一番好きな島田真夢の『ハジマル』がサビだけとは言え聴けたのがとても嬉しかったです。

僕の推しである七瀬佳乃のキャラソンである『ステラ・ドライブ』も聴けたのが嬉しかったのですが、トロッコで目の前に来た時、徳島公演では決してわからなかった青山吉能さんの顔と表情がしっかり見えたのが嬉しすぎて、唖然としてしまい何もアピールできずに遠ざかって行ってしまいました。

ですが、その次にトロッコで再度近づいてきた時にはしっかりと両手のペンライトを水色にして、手を高く掲げて『よっぴーーーー!!!』と叫んでアピールできたので、悔いはないです。(間違いなくキモオタ特有の妄想であり、気のせいなのですが、この時によっぴーがハッとした表情でこちらに振り向いて手を振ってくれたような気がしました。恐らく、振り返る際のタイミング的な問題の偶然だと思うのですが...)

 

4.約束の地で待ってて 約束の地で見ていて

7senses、恐らく僕が今回のライブで一番泣いたポイントだと思います。

この曲、歌詞もメロディーも本当に大好きでたまらないのですが、今回の会場は何回も言っていますが、WUGにとって特別な意味のある場所の、さいたまスーパーアリーナです。

アニメは勿論、現実のほうでもWUGちゃんはずっといつか単独でSSAをワグナーで埋め尽くしたい、と言い続けてきました。勿論、ワグナーの皆様もその願いを果たす為に本当に必死にWUGという最高のアイドルを、世の中に知ってもらおうと尽力してきたことだと思います。

その成果が、最後の最後であるFINAL LIVEで遂に実った瞬間の、この7senses。

この曲のラスト部分で

約束の地で待ってて
約束の時 待ってて
約束の地でみていて
約束の時 みていて

という歌詞があります。この時のワグナーさん達の叫びが、あまりにも魂の叫びだったんです。隣の身内のワグナーは声が上擦るレベルで叫んでいました。

この地にくるまで、WUGというユニットはまずヤマカンが関わっているという時点で世間的にはあまりいいイメージは持たれておらず(独断と偏見です)、正直な話、僕を始めとしてかなりバカにするような人も多かったイメージがあります。

その中でも等身大の一生懸命さをいつも投げかけてきたWUGちゃんという7人の女の子たちと、そんな彼女たちを精一杯世の中に知らしめようとしてきたワグナーさん達。

一体どれほどの熱と頑張りを持ってこの地に来たんだろう。今、約束の地がたくさんの初見の人達をも交えて埋まっているこの光景を、WUGちゃんとワグナーさんは約束の地で『待ってて』が、約束の地で『みていて』に変わった今この瞬間、この時、どう思っているんだろう...

そんなことを一瞬で考えてしまい、ダメでした。声をあげて泣いてしまいました。

あともう1フレーズあったら屈みこんでしまい立てなくなってしまったと思います。本当に感動しました。

 

5.人生第2章の始まり

ライブも終盤戦。WUGちゃん7人からそれぞれ、想いを綴られた手紙を読むコーナー。

個人的には一番グッときたのが、高木美佑さんの手紙でした。内容は、ひたすらシンプルに『ありがとう』を伝える内容でしたが、それ故に一番スっと入ってきたのです。

特に、高木さんからありがとうと言われワグナーがありがとうを返すというコール&レスポンスの場面が数回あったのですが、ここも涙で声が震えてしまいましたね。

そして6人が手紙を読み終え、最後にリーダーである青山吉能さんの番。

やはり推しなので、聞く姿勢にも贔屓な感じがどうしても出てしまいました。

内容としては、WUGという当たり前だった場所は実は当たり前じゃなかったんだって、今実感している、というようなこれまた内容としては比較的シンプルなものだったと思います。

ただ、その中で青山吉能さんはこう言いました。

『WUGとしての活動は終わるけど、それでもまだ完全に終わりじゃない。明日からはWUGの第2章が、私の人生第2章が始まります。だから、ワグナーさんたちも、明日からの人生第2章を元気に生きて!』と。内容に少し差異があるとは思いますが、大体こんな感じのことを言っていたと思います。

僕の大好きな青山吉能という、僕の一つ年下の女の子から頼まれてしまったんです。『生きて』、と。

だから僕はこれからの人生を生き抜いて、伝えていかなければならないんです。WUGという7人の最高の女の子たちがいたことを...青山吉能という、どうしようもなく可愛く、どうしようもなく繊細な一人の女の子がいたということを。

そして、この後に彼女たち自身が作詞をしたPolarisが歌われます。

この曲の最後にはみんなで肩を組んで合唱をするという場面があるのですが、僕が初参戦した徳島の時はまだこの文化が根付いていなかったので、今回が初めての硬く身になります。一言でいうなら、めっちゃ楽しかったです。号泣する曲のイメージから、極上の笑顔になる曲、というイメージに一瞬で移り変わりましたね。

 

7.タチアガレ!

実は上述のPolarisが歌われた時点でダブルアンコールだったのですが、その後まさかの更にアンコールが。

鳴りやまない『Wake Up, Girls!』コールの中、WUGちゃん達が登場。そうです、まさかのトリプルアンコール!!

センターである吉岡茉佑による『泣いて終わるのもいいけど、やっぱり笑顔で終わるのがWUGだよね?はしゃぎたいよなぁ!?』という煽りで始まった、1曲目でも披露されたタチアガレ!

もうね、吉岡茉佑が煽る煽る!!こんなん死ぬしかない!!!と思い、全力で声を張り上げ、手を振り上げ、全身を跳ね上げました。

タチアガッテ始まりタチアガッテ終わったFINAL LIVE、おかげで幸せな気持ちで終えることが出来ました。

 

8.ありがとうWake Up,Girls!

 大団円も大団円で終わったFINAL LIVE。文字通り伝説を刻み付けられました。

根強く布教をしてくれた身内やTwitterなどの知り合い、WUGちゃんを愛し続けてくれたスタッフさん、WUGちゃんをここまで連れてきてくれて僕のような新参を引っ張ってリードしてくれたワグナーさん達、そして何より素敵な笑顔を、感情を、想いを届け続けてきてくれたWUGちゃんという最高の7人のアイドルに感謝の想いで一杯です。

誰が一人欠けても出来なかったであろうこのライブ。人生で間違いなく一番楽しく、一番一体感というものを感じさせられた3時間弱でした。

本当に、本当にありがとうございました!!!!WUGちゃん大好き!!!!!!!